奏願環（そうがんかん） 無数の偶然が重なり、結果として奇跡そのものとなった、他に代えの利かない唯一無二の逸品。 人為では生まれ得ぬ力が、思いもよらぬ瞬間にこの品へと宿りました。 始まりは何の力も持たない、ただの品だったそうです。 しかし、数十年前、とある霊媒師が別の儀式を行っていた際、予想もしない力がその場を包み込み、偶然にも近くに置かれていたこの品に強く宿ったとのこと。 その瞬間、霊媒師も思わず手を止め「こんなことは初めてだ」と顔色を変えたといいます。 狙って作られたものではなく、意図せずして力を得てしまった――いわば“奇跡から生まれた”ただ一つの呪物。 以前、この品に縁のあった方から直接お話を聞いたことがあります。 その方は、当時生活が立ち行かず、将来への不安と焦りばかりを抱え、開運とは程遠かったそうです。 お金も人間関係も思うようにいかず、日々をやり過ごすことで精一杯だったと。 そんなある日、たまたまこの呪物を譲り受ける機会があり、特に期待もせず手元に置いていたところ、状況が少しずつ変わり始めたそうです。 初めは小さなラッキーの連続。 思いもよらぬ場所からの臨時収入や、忘れかけていた仕事の話が舞い込むなど、これまでになかった流れが確実に動き出したと語っていました。 気がつけば、その方の生活は大きく変わり、長年叶わなかった夢にまで手が届くようになっていたそうです。 「まさか本当に変わるとは思っていなかった。今思えば、あれは最初で最後の“偶然”だったのかもしれない」と、最後に静かにおっしゃっていたのが、今でも印象に残っています。 意図して作れない、偶然だからこそ生まれた奇跡の品。 同じものは二度と生まれないため、必要な方の元へ巡っていくのも、また“偶然”なのかもしれません。 ご縁を感じられた方のみ、手にされてください。